スポーツトレーナーになるには?

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【6】はり師・きゅう師(鍼灸師) スポーツトレーナーに有利な資格⑤

①はり師・きゅう師(鍼灸師)について

スポーツトレーナーを目指すう上で有利になる資格をいくつか説明してきました。 その中でも今回の資格は治療の方法にとても特徴のある資格です。 今回は「はり師・きゅう師」の資格の説明をします。
まず「はり師・きゅう師」についてですが、厚生労働省の管轄の養成校は全国におよそ80校ほどあります。はり師・きゅう師の養成校の中には、単位を取得し卒業すると両方の資格を受験できる養成校もあります。またタイトルに「はり師・きゅう師(鍼灸師)」とありますが、これは別々の資格である「はり師」と「きゅう師」の資格を両方保有している人のことをいいます。養成校の学科構成ですが、はり師・きゅう師の他にあん摩マッサージ指圧師の学科が併設されている学校もあります。
「東洋療法学校協会 第4回免許取得者の進路状況・アンケート」で「はり師・きゅう師(鍼灸師)」について公表・分析がされています。このアンケートによるとはり師の97.6%がきゅう師を取得、きゅう師の99.3%がはり師を取得していることがわかります。その他「あん摩マッサージ指圧師」の73.9%がはり師を取得、73.0%がきゅう師を取得しているということもわかります。以上のことから「はり師・きゅう師」の多くが両方の資格を持ち鍼灸師として活動している、またあん摩マッサージ指圧師でも70%以上の人が「はり師・きゅう師」を取得していることがわかります。
「はり師・きゅう師」の資格の取り方について、少しつかんでもらえたかと思います。

②はり師・きゅう師(鍼灸師)の仕事について

資格 仕事内容 取得年数
はり師 ・鍼(はり)を刺入れし刺激を与え治療をする。 3年以上(はり師養成校を修了)。

 

資格 仕事内容 取得年数
きゅう師 ・灸(きゅう)を皮膚上で燃焼させ治療を行う。 3年以上(きゅう師養成校を修了)。


はり師・きゅう師はこれまでに説明した「柔道整復師」、「あん摩マッサージ指圧師」、「理学療法士」とやや治療法が異なります。これまで説明した資格はいずれも医療系資格の保有者が直接患者さんの身体に治療するにあたり直接力を加えたり、動かしたりする施術を行うものでした。一方「はり師・きゅう師(鍼灸師)」は身体の中でも「つぼ」と呼ばれる特定の部位に刺激を加えて、治療を行います。
スポーツ選手の中には慢性的なケガや疾患に悩まされている選手も多くいます。そういった選手にとっては体への負担が少なく、取り入れやすい治療法となっています。はり師・きゅう師(鍼灸師)の資格を持っていることで、スポーツトレーナーとしてはり治療・きゅう治療を施術することができます。

③はり師・きゅう師(鍼灸師)のスキルを活かす!

はり師・きゅう師(鍼灸師)の資格を保有していると、鍼灸の治療院を開業することができます。この他に病院勤務をするはり師・きゅう師がいます。はり師・きゅう師(鍼灸師)は東洋医学の観点から神経などについて知識を持っているため、投薬や手術などによらない治療法をスポーツトレーナーとして提供できます。
また患者さんが患部などを動かす必要がなく治療できます。そして鍼灸治療は運動器官系の疾患に効果があるため、スポーツトレーナーとしてもスキルを十分に活かすことができます。