【10】スポーツトレーナーの業務
①スポーツトレーナーとしての業務
スポーツトレーナーはスポーツに関する様々な業務を担います。スポーツトレーナーは専門化が進みより細分化していく仕事という面があります。今回は専門化が進むトレーナーの仕事の中でも、比較的共通して行うことの多い仕事について取り上げたいと思います。
②スポーツトレーナーとして治療・トレーニングを行う
まずスポーツトレーナーに施術が求められるケースとしては次のようなものがあります。
- ケガの治療・応急処置を行う。
- 競技力の向上のサポートをする。
- 筋肉疲労等の回復を行う。
- 体力面の強化を行う。
- リハビリテーションを支援する。
いずれもスポーツ選手が実力を発揮するためのものといえます。スポーツトレーナーが選手の要望にあわせた手技や指圧を行うことで、選手は競技の成績を伸ばすことができます。特にスポーツ選手は種目により最適な筋肉のバランスが異なってくるため、スポーツトレーナーとして活動するには種目ごとに求められる特徴など理解して施術をする必要があります。そのためスポーツトレーナーとして活動するためには、養成校で種目別の知識を学ぶ必要があります。スポーツトレーナー養成校では治療に関する知識・技術だけなく、スポーツの種目についても学ぶことになります。
③スポーツトレーナーとして安全管理・環境整備を行う
スポーツトレーナーの仕事は人を相手にする仕事のため、正しい知識と技術による治療が行われない場合治療中にケガをさせてしまうリスクがあります。スポーツトレーナーとして技術を備えている必要がある大きな理由に、選手に安全な治療・サポート・トレーニング等を提供するという役割があります。スポーツトレーナーは治療による施術やトレーニングの実施だけではなく、選手の安全管理などについても担うことがあります。公共施設に勤務するスポーツトレーナーの中には、施設管理者として環境整備をすることもあります。このようにスポーツトレーナーの養成校では治療・トレーニング等に必要な知識や技術を学ぶ以外にも、スポーツをサポートする専門職としてスポーツの専門知識や必要な安全管理・環境整備についても学びます。
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